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Thromboelastogram(TEG) ⑦ TEGの使用例



 TEG/ROTEMも使用例を見てみよう。最も有用なケースの一つと考えられるのが、肝移植の場面である。肝臓摘出、無肝期、再灌流後で体内で起こる凝固反応・線溶反応が複雑に絡み合っていることがわかる。さらに、基礎疾患、術中出血などの修飾因子も加わってくる。これまでの説明からもわかるとおり、PT, APTT, Fibrinogenだけで病態を把握し、それに合わせた輸液・輸血戦略を組むことがいかに無謀なことかが一目瞭然である。

 このように複雑な病態が背景に潜みやすい外傷、産科出血、心臓血管外科領域ではTEG/ROTEMの果たす役割は大きいと言える。

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